FAQ
ドライマウスQ&A

Q 21:目と口が一緒に乾くのは病気ですか? 
A 21:薬剤によるものとシェーグレン症候群という自己免疫疾患である可能性が考えられます。また、加齢性の乾燥症も考えられます。シェーグレンであれば病気ですが、単に症状が重なっている場合もありますので、検査が必要となります。

Q 22:パンやビスケットが食べられないのですが、口腔乾燥症ですか? 
A 22:パンを食べると口の中がぱさついて飲み込めないという場合は、唾液が減少していることが考えられ、口腔乾燥症の可能性があります。

Q 23:味覚がおかしいのですが、口腔乾燥症ですか?
A 23:口が乾いて味覚が変化することがありますが、他の原因も考えられます。

Q 24:胃腸の調子と口の乾きは関係あるのですか? 
A 24:唾液が少なくなり口が乾燥すると、食べ物の消化が悪くなり、胃腸の調子が悪くなることも考えられます。それ以外にはシェーグレン症候群などの自己免疫疾患で、口の乾きと胃腸の調子が悪くなる可能性もあります。 

Q 25:便秘と口腔乾燥は関係がありますか?  
A 25:口が乾くことと便秘とは直接関係はありませんが、水分不足が考えられますので専門医を受診してください。

Q 26:シェーグレン症候群とはどういう病気ですか? 
A 26:受診者の主な自覚症状が、口と目が乾燥することである膠原病の一つ(自己免疫疾患)です。受診者自身の免疫細胞が受診者の唾液腺や涙の腺を攻撃することにより、分泌が衰えて、その結果口や目が乾燥する病気です。この病気で死亡するなど重症となることはほとんどありませんが、口や眼の乾燥は処置しなければ改善しません。

Q 27:自己免疫疾患は治るのですか?
A 27:自己免疫疾患の多くは、治癒が難しいといわれています。しかし、治療によって軽快することもありますので、専門の医師にご相談されることをおすすめします。

Q 28:更年期障害と口腔乾燥は関係がありますか?
A 28:更年期障害は女性ホルモンの産生が減少して起きるといわれています。女性ホルモンの中でもエストロゲンが減少すると膣の乾燥など様々な乾燥症状等の体調の変化が起きることがあります。シェーグレン症候群は更年期の女性に多く発生しますので、一度検査をされることをお勧めします。

Q 29:お酒と口腔乾燥は関係がありますか?
A 29:アルコールには脱水作用があり、お酒の利尿作用などで、水分をとっているつもりでも、口が乾くことがあります。

Q 30:高齢と口腔乾燥は関係がありますか?
A 30:一般に、高齢になるといろいろな機能が衰えてきます。唾液を分泌する腺も同じで、年齢とともに様々な病気で唾液腺が衰えてきて、口が乾くことがあります。

Q 31:唾液分泌促進薬のサリグレン・エボザック(セビメリン塩酸塩)とサラジェン(ピロカルピン塩酸塩)はどのような副作用がありますか? 
A 31:唾液を刺激する物質ですが、時々おなかを刺激することもあります。下痢や気持ち悪くなることもありますが、しばらくすると回復します。

Q 32:唾液分泌促進薬のサラジェン(ピロカルピン塩酸塩)はどのような副作用がありますか?
A 32:多汗、嘔気、下痢などが起こることがあります。受診者の状況によっては1 回の服用量を半分にする場合もあります。

Q 33:唾液分泌促進薬のサリグレン・エボザック(セビメリン塩酸塩)とサラジェン(ピロカルピン塩酸塩)は1 日3 回飲まなくてはいけないのですか? 
A 33:1 日の唾液分泌を継続させるには、1 日3 回飲むことがよいと考えられます。ですが、受診者の状況によっては、口が乾いて一番困る時間帯(例えば就寝前)等だけ飲む場合や、朝夕の2回飲む場合もあります。

Q 34:唾液分泌促進薬のサリグレン・エボザック(セビメリン塩酸塩)やサラジェン(ピロカルピン塩酸塩)が効かないのですが? 
A 34:唾液腺自体があまり多く残っていない場合などは効きにくいこともあります。4~8 週間継続して効果がなければ、医師と相談して別の治療法に変更されるのもよいと思います。

Q 35:保湿ジェルは口腔乾燥にどうよいのですか? 
A 35:保湿ジェルは、口腔内に塗る保湿剤です。唾液が出るわけではありませんが、ジェルが口内を潤して、乾燥を感じないようにしてくれます。しかし、効果の持続時間は2~3 時間ですので何度か塗ることが必要ですし、お話をされる際はネバつく場合もあります。

Q 36:保湿ジェルとサリグレン・エボザック(セビメリン塩酸塩)あるいはサラジェン(ピロカルピン塩酸塩)を一緒に使ってもよいですか? 
A 36:サリグレン等は唾液を分泌させる薬です。一方、保湿ジェルは乾きをジェルで潤すものですので、一方で十分な効果が得られない場合は一緒に使ってもよいと思います。特に併用しても悪い作用をすることはありません。

Q 37:唾液分泌促進薬を一時期中止しましたが、口腔乾燥症はひどくなるのですか?
A 37:サリグレン等は唾液腺を刺激する薬剤ですので、中止すると再び口腔乾燥が出てくる可能性があります。しかし、中止することで口腔乾燥症がひどくなることはありません。

Q 38:口腔乾燥症は進行するのですか? 
A 38:口腔乾燥の原因によって様々です。高齢による機能の減退や、薬剤性で薬剤の量が増えた場合には、口腔乾燥はひどくなる可能性があります。受診者によってその原因は複合的で様々ですので、医師とご相談されるのがよいと思います。

Q 39:口腔乾燥で日常気をつけることを教えてください。
A 39:口が乾くと、喉が痛くなったり虫歯が発生したりしやすくなります。歯磨きなどで口腔内の清潔を心がけ、水などで口の中を潤しましょう。

Q 40:塩からいもの(塩分)は口腔乾燥に悪いのですか? 
A 40:塩分は特に口腔乾燥に悪いことはありません。ただし取りすぎると口が乾き、長期間の摂取は高血圧や脳卒中などになるので注意してください。