FAQ
ドライマウスQ&A

Q 101:ストレスと口腔乾燥は関係がありますか?
A 101:ストレスがあると自律神経の中の交感神経、副交感神経のうち、交感神経という方が緊張します。交感神経は唾液分泌を抑制してしまうことがありますので、ストレスで口が乾くことがあります。

Q 102:喫煙と口腔乾燥とは関係がありますか?
A 102:喫煙と口腔乾燥は直接関係ありませんが、多く喫煙する人は交感神経が緊張して、唾液分泌が抑制される可能性が考えられます。

Q 103:口腔乾燥症でのむし歯や歯周病の特別な予防手段はありますか?
A 103:歯磨きが一番の予防手段となります。その他に歯石や歯垢除去などがあります。口腔乾燥症では、唾液が充分ある人と比べて虫歯や歯周病ができやすいので、唾液が出る薬剤や口の中の潤いを保つものを使うとよいでしょう。

Q 104:高齢者の肺炎と口腔乾燥とは関係がありますか?
A 104:高齢者の口が乾いている場合には、食べ物や口の中の細菌が消化管に行かず(誤嚥)、肺に行ってしまうことがあり、肺炎を生じます。

Q 105:唾液腺造影撮影はどのように行いますか?苦痛はないですか?
A 105:唾液腺造影法は、主に耳の下の唾液腺(耳下腺)を調べるために行われます。造影剤と言ってレントゲンなどに写りやすくする薬剤を唾液腺に注入して、レントゲンなどで撮影する方法です。唾液腺が小さくなっている場合などには少し痛みがあることがあります。

Q 106:どうして口が乾燥すると歯肉が炎症を起こしやすくなるのですか。
A 106:口が乾燥するということは唾液が少なくなっている状態です。唾液の減少によって、唾液中に含まれているリゾチームやラクトフェリンなどのばい菌を殺す物質も減ります。また唾液でばい菌を洗い流すことも少なくなりますので、口の中のばい菌は増えます。歯肉にもばい菌がついて腫れたり虫歯になりやすくなったりします。

Q 107:ドライアイって何ですか?
A 107:眼が乾燥することの総称を言います。眼の乾燥には様々な原因があります。パソコンや長時間のストレスなど様々です。また、シェーグレン症候群など自己免疫疾患が原因の場合もあります。

Q 108:唇が乾くのはドライマウスですか?
A 108:唇が乾くだけではドライマウス(口腔乾燥症)とはいいません。唾液が減少して、唇が乾く場合は口腔乾燥症の可能性があります。

Q 109:口が乾くと歯に着色(よごれ)がつきやすくなりますか?
A 109:唾液が減少して、口の中の汚れがとれにくくなると歯に着色しやすくなります。

Q 110:口が乾くのですが、口を閉じていれば治りますか?
A 110:口で呼吸する人の中には口が乾く人がいます。この場合は口を閉じていれば口の乾燥はなくなりますが、それ以外が原因の場合は別の治療が必要となります。

Q 111:夜中に口が乾いて目が覚めるのですが、何か良い方法はありませんか? 
A 111:夜中に口が乾く場合は、枕もとにペットボトルやお茶を用意しておくと安心して眠れるようです。しかし、眼が覚めないようにするためには、寝る前に唾液分泌を刺激するサリグレンのような薬剤を服用するか、保湿プレートを装着するとよいでしょう。

Q 112:口が乾くのですが、どこの(又は 何科の)病院に行けばよいのですか?
A 112:歯科医院でも診察できますが、シェーグレン症候群のような全身疾患や高血圧など他の疾患や合併症がある場合もあります。内科などを受診され、口の中の症状には歯科を受診されるのが良いでしょう。

Q 113:つい口で息をしてしまうのですが、ドライマウスになってしまいますか?
A 113:口だけで息をすると唾液が蒸発してドライマウス(口腔乾燥症)になります。鼻で息をするように心掛けてください。